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相続されたアパ-トを売却したい/府中市

※写真はイメージです。

お客様は、10年以上のお付き合いをさせて頂いている既成約者様からのご紹介でした。
両親より相続され所有している「中古アパート」を売却し、住み替えをしたいご希望です。
 

査定価格算出の為、早速対象不動産の調査に入りました。
1R×4室の2階建アパート、現在3部屋賃貸中、2部屋はご自身で事務所として利用中、3部屋空室、築45年経過の老朽化された建物。事務所内ではペットも飼育されていたこともあり、全体的に維持管理体制も良くありません。難題は第三者に賃貸中であること、また前面道路も持分は所有しているものの私道(位置指定道路)であり、通行・掘削承諾書を他の全員の所有者から取得する必要があります。
 

「最寄り駅3分と利便性も良く、環境も良好なので、50,000千円以上で売却を希望
致します。急いでいないが、なるべく好条件で売却したい。」とのご相談を受けました。
ご希望売却価格の根拠は、予め他業者にも査定依頼された結果のようです。
 

「弊社査定価格はお客様のご希望価格まで伸びませんが、空家状態になれば検討可能です。具体的にどの様な方向性で進めたら良いか一緒に考えていきましょう」
「もう一つの売却方法は、現況のまま投資用不動産(オーナーチェンジ物件)としてのご売却方法がございます。購入ご希望の投資家は多数おりますので、最初はオーナーチェンジ物件としてご売却活動をさせていただきます。投資家は水面下の物件を好まれますので、良いご縁があると思われます。」と対応し、先ずはオーナーシェンジ物件として売却活動のご協力をさせていただく事にしました。
 

20~30社の業者・法人および投資家等にご紹介、購入のご判断を仰ぎましたが、建物老朽化によりリノベーション費用、維持費等がかさんでしまう為、やはり難しい状況でした。
ほとんどの方が土地としての検討ご希望、ご要望でした。
お客様にも逐一ご報告させていただきました。お客様も併行して数社の業者にご売却のご相談をされたようです。
そのまま進展せず、ご相談から数ヶ月が経過していきました。
 

弊社と巡り合う前に、好条件の売却金額を提示され、どうしても諦められない様子でした。時間だけが過ぎていく中で、対象相続不動産(中古アパート)の売却は、第三者に賃貸中のままでのお取引では難しいこと、立退き費用、確定測量費用、解体費用、税金(譲渡税)等が必要であること、私道の通行(掘削)承諾書の取得等が必要であること等をご説明し、何度もお打合せ等を重ねました。
当初は、賃貸借契約書は個人情報であると開示を拒否されておりましたが、最大の難関である賃借人立退きについては、お客様ご本人のご協力もあり、3室の賃借人のご理解がやっと得られる形が取れるようになりました。そこで一定期間が必要となりますが、買主様のご協力が必要となるものの何とか見通しが立つ可能性が出てまいりました。
弊社とのお付き合いのある業者と相談、お打合わせをし、結果、金48,000千円での金額を提示することが出来ました。また空家となる予定の建物解体費用については、買主様の責任とご負担にて現況引渡しでのお取引を行い、ご相談者であるオーナー様ご負担が少なく無事に締結することが出来ました。
 

ご売却ご相談から売買契約締結まで約1年を要しましたが、お客様のご協力・フォローをいただきながら、親切丁寧に、細やかなアドバイス、細やかなアフターフォローにより、信頼を得ることが出来た結果だと思います。
オーナー様からは、根拠のある数字の提示が有り、不安から安心へ変わった。何より、気軽にご相談できたことが良かったとおっしゃって頂きました。

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